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寿命で変わる保険料


 生命保険は、保険に加入する時点の年齢で保険料が異なります。死亡保障を対象とした生命保険の場合、20代や30代で保険の契約をするのと、40代、50代になってから保険契約をするのとでは大きく異なります。また同じ年齢でも男性と女性でも支払う保険料が異なるのが一般的です。従って、30歳の時に加入した保険を40歳で見直したら、同じ死亡保障額なのに保険料が大幅に高くなってびっくりされた経験をお持ちかも知れません。

 保険料が、契約時の年齢や性別で異なるのは、年代や男女で平均寿命が異なるからです。平均寿命は男性に比べて女性の方が長いことは良く知られています。平均寿命が長いということは、同じ年代で男性より女性の方の死亡率が低いということです。

平均寿命はゼロ歳児の平均余命

 ご存知の通り、日本は世界で冠たる長寿国です。1990年時点の日本人の平均寿命は男75.9歳、女81.9歳でした。それが10年後の2000年時点では男77.2歳、女84.6歳と、男女ともに長生きする人が増えています。そして、平均寿命の長期化傾向は現在でも続いています。

 今年の4月、多くの生命保険会社で保険料の改定が実施されました。生命保険会社が各社の生命保険料算定のため、共通して使っている平均寿命(正確には「年代別平均余命」)のデータベースがあります。「標準生命表」といわれるものです。今まで使われていた「標準生命表」は、実は1996年に発表されたものでした。それが今年4月、実に11年振りに改定されたのです。

 「平均寿命」と「平均余命」、似たような言葉です。世代別の寿命を表すのは「平均余命」が正しい表現です。例えば、30歳の人の平均余命とは、今30歳の人が、今後平均して何年生きていると推定されるかを表した数字となります。平均寿命とは、生まれたばかりのゼロ歳児が、今後平均何年生きているのかを推定した数字で、「ゼロ歳児の平均余命」のことを特別に「平均寿命」と呼んでいるのです。生命保険会社は、当然この「年代別平均余命」が保険料算定のベースとなるわけです。

90歳までのライフプラン

 定年退職間近のご夫婦とのFP相談では、60歳定年後、90歳まで30年間のキャッシュフロー表を作成することが一般的です。「今から30年先のことまで考えるのですか?」といったリアクションが普通です。

 最新の平均余命データによれば、60歳男女の平均余命はそれぞれ22年と28年です。つまり、今60歳の女性は、ほぼ半数が90歳以上の長生きを送ることと推定されているのです。定年をハッピーリタイアメントと受けとめたとしても、ハッピー状態を90歳まで持続できるのかと思うと不安に駆られる人も多いのではないでしょうか。定年後の長い時間をどう有意義に過ごすか、本当に切実な問題です。

長寿化が保険料を変える

 今回の標準生命表の改訂で、死亡保障を目的とする保険の保険料はどうなったのでしょう。一般論としては、寿命が延び、予定死亡率が下がったことで保険料は下がることになります。しかし、保険会社によって対応はまちまちでした。保険料を値下げした会社もあれば、保険料の改定を行なわなかった会社もありました。中には、一部保険料の値上げをした会社もあったのです。平均寿命(ゼロ歳児の平均余命)では、長生きの傾向だったのですが、男性で30〜34歳、女性で29〜34歳の予定死亡率が2〜8%上昇していたのです。原因は、若い人の自殺による死亡が増えたため言われています。何だか悲しくなるデータです。

 以上は、死亡保障を対象とする保険料の話しです。病気で入院した時に入院給付金を受け取る医療保険の場合は、死亡保障を対象とする保険とは全く逆の現象となります。長寿化で保険料を値上げした保険会社が大半でした。保険会社は、長寿化で医療保険を支払う機会が増大することを予測して保険料を算定しているからです。

 これから生命保険や医療保険の加入を検討したり、現在加入の保険を見直したいとお考えの方は、ご自分の年齢に最も有利となる保険の比較検討が今まで以上に求められる時代になったと言えます。


'07.7.21  木下 利信





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