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日本イノベーター大賞にて


 11月末日、日経BP社主催の「日本イノベーター大賞」授賞式に参加しました。今年でまだ4回目の授賞式のため余り知られていないイベントです。翌12/1に発表となった「新語・流行語大賞」の方は20年の歴史がありニュース番組でも大きく取り上げられていました。因みに今年の新語・流行語の大賞は「小泉劇場」とホリエモンで有名となった「想定外」の二つでした。

 日本イノベーター大賞の方は、「ソニーのフェリカ開発責任者」が大賞受賞者に選ばれました。フェリカとはJR東日本のスイカカードや電子マネーのエディーカードに組み込まれている“非接触型ICカード技術”のことで、既に1億個出荷されているそうです。技術開発に15年かけ実用化した開発者の根気と熱意に敬意を感じざるを得ません。

 私が最も感動したのは、優秀賞として選ばれたプラネタリュームクリエーターの大平貴之氏とジャパンクール賞に選ばれた岡野工業代表、岡野雅行氏とテルモ(株)の大谷内哲也氏の話でした。

 大平氏はまだ30代半ばで長身の好青年です。手作りで500万個の星を再現したプラネタリュームを作り、現在日本で静かなブームを引き起こしている仕掛け人です。人間が夜空で肉眼視できる星の数は8千個と言われていますので、いかにすごいことか想像できると思います。彼の作品は「愛・地球博」でも展示され、最近ではセガトイズ社から家庭用プラネタリューム(商品名:ホームスター)として販売され今年のヒット商品にもなっています。受賞式会場が一瞬真っ暗になり彼が持ち込んだプラネタリュームが会場の四方に投影されると“ウォー”と言った参加者全員がどよめきと感動の言葉を発していました。勿論私もその一人です。

 岡野氏と大谷内氏が共同で開発したのは「痛くない注射針」です。テルモの技術部課長である大谷内氏が人間の髪の毛より細い注射針の開発に苦戦し、最後の頼みの綱として下町の町工場として今や世界的に有名となった岡野氏へ声をかけ、5年掛かりで共同開発されたものです。通常注射針はパイプを細くして作るのですが、岡野氏は薄い板を丸めて作る方式で極細の針を完成させました。今年の夏から販売が開始されたそうですが、一生涯注射を打ち続ける必要がある小児糖尿病の子供が、自分で注射をし“痛くない”と喜んだ様を見て男泣きしたとの話でした。

 今年も残り少なくなってきましたが、とても心を豊かにさせてくれる話が聞けたことを少しでも皆様にお届けしたいとの気持ちで報告させて頂きました。


'05.12.15  木下 利信